
躁転とは
躁転とは、双極性障害のうつ状態から「急に躁状態に変わってしまう」ことをさします。双極性障害のうつ状態の部分の治療に抗うつ剤を用いてる場合などの際、注意が必要とされています。
躁転を引き起こす原因と対処
躁転とは、双極性障害のうつ状態から「急に躁状態に変わってしまう」ことをさします。双極性障害のうつ状態の部分の治療に抗うつ剤を用いてる場合などの際、注意が必要とされています。躁転を引き起こすキッカケを特定することは難しいです。先に述べた抗うつ剤を飲んだタイミングでたまたま躁転するような場合もありますし、ストレスにより躁転してしまう場合もあるからです。
極端な例で言えば、一晩徹夜をしてたけで、そこか急に躁転してしまうようなケースもあります。要は
生活リズムの変化が悪化の要因と言えるのです。
少なくとも、「毎日の生活を規則正しくする」はとても重要になるでしょう。これは躁転という事態に限らず、精神疾患に共通して言えることでもあります。
躁転の周期
躁転の周期は個人差や取り巻く周囲の状況などにより、異なるため、一概に「このくらいのサイクル」ということは言えません。
1日~数日のサイクルで躁転する場合もあれば、1ヶ月~数ヶ月の単位で躁転とうつ病を繰り返す場合もあるからです。
躁転と抗うつ剤の種類
抗うつ剤の中でも三環系抗うつ薬と呼ばれる古いタイプの抗うつ薬では、躁転に加え、1年のうちに4回以上も躁状態とうつ状態を繰り返す急速交代化(ラピッドサイクリング)を誘発してしまうという問題が指摘されていて、双極性障害の治療に抗うつ薬を使わないほうがよいという意見が優勢です。
しかし、躁状態の病相には気が付かず、うつ状態が酷い時に病院で診察を受けた場合には、双極性障害とわからずに、うつ病と思って抗うつ薬が使用されることがあります。
過去に躁状態を経験したことがある場合には、そのことを主治医に伝えるようにしましょう。また躁状態は本人にとっては調子がよく感じられるので病気だったという病識がなく覚えていないことも多いのです。
ご家族や友人など周りの人にも、「いつもと違う元気がよい状態(よすぎる状態)が過去になかったか」と聞いてみると安心です。
こういうことから、双極性障害の見極めは難しいとされています。