
「家族や周りの人のサポート」について(回答者数:249)
回答者の6割以上は、「家族や周りの人たちが病気を理解しようと努めてくれていると思う」・「少しそう思う」と答えています。
家族や周囲から言われてつらかった言葉や態度は「怠け者として扱われた」が最も多く8割近く、次いで「気持ちの問題」や「性格の問題」という回答も寄せられました。自由回答の記載からも、病気に対する無理解による言動や態度に心を痛めた経験のある方が多いことがわかります。
家族や周囲に望むこと
また、家族や周囲の人にしてほしいこととして、9割の方が「病気について勉強して正しい知識をもつこと」をあげています。次いで、「仕事や家事を手伝ってほしい」・「病気になる前と同じように接してほしい」という意見が多くありました。自由回答でも病気への正しい理解をもって寄り添ってほしいという意見がたくさん寄せられました。
まとめ
双極性障害は再発を繰り返しやすい病気です。ご自身で毎日の服薬や再発のきっかけになるようなことに注意することはもちろんですが、再発時のサインを家族や周囲の人にあらかじめ伝えておいて、いつもと様子が異なる場合には指摘してもらったり、主治医に連絡をとってもらったりといった対応も有効です。
また、ご本人が病気の症状でつらい中、周囲の理解は回復への助けになります。少しずつでも、ご自身の気持ちを伝えていけるといいですね。
※ 上島国利(精神科医師)昭和大学名誉教授が実施されたアンケート結果より引用