うつ病になった時の「心の置き方」について

現在の自分「心の置き方」の重要性

まず「心の置き方」とは何か。それは、「これまでの思いこみを手放して、うまくいく体質に変わる」とでも言ったところでしょうか。


うつ病を患った人は自分の「心の置き方」について考えることは非常に重要です。その心の置き方一つで、病状が楽になったりすることもあるからです。


しかし実際にはそんなことより、現在「うつ病」を患っている人にとってみれば、不安や絶望や後悔は直ぐ目の前にあり、重くのしかかって、そんな「心の置き方」を考える余裕などないと思われる方も多いと思います。


そしてこれはうつ病の人だけに言えることではなく、健康な人でも「心の置き方」というのは重要な課題でもあるのです。だから、うつ病だから「心の置き方」を考えなきゃならないんだと解釈するのではなく、誰しもに必要なことであると理解してください。


ただうつ病になったことにより、より一層「心の置き方」が最優先になるのだという意味で、重要なのだと考えてください。

ではその「心の置き方」とはどういうものなのか。

「どんなことも前向きに!」「ポジティブに!」「楽観的に!」などど、変わりたくてもできないのが、「うつ病」になった人の状態です。また、そうなれない自分を卑下したり、焦ったりすることもあるでしょう。


そんな状態の中でもで1つだけ「やれる」ことがあります。それは、「あるがまま」でいることです。その時の気分や感情だけにとらわれず、今自分がやるべき事を実行することの重要性を意味しています。


  • 「今日は気分が悪いから、気分が晴れてからにしよう」

  • 「不安だから会社や学校に行けない」

  • 「この不安さえなければ良いのに」

など、「うつ病」で陥りがちな思考や行動にただ流されてしまうのではなく、今日すべき目の前にあることを気分や感情にとらわれずに、黙々と行うことに集中するという姿勢です。


これはうつ病を患っている人にとっては、「そんな思考は過酷だ!」と感じられることでしょう。「それが出来なきゃ苦労はない!」と思う人もいるでしょう。


しかし実は「心の置き方」とは、そんなに深刻に、そして大げさに考える必要もないことだったりするです。


例えば・・・


  • 今日は通院日だから、病院へ行こう

  • 必要なものがあるから、買い物に出よう

  • 毎日軽い運動だけはしよう

  • この本を毎日読んで、読み切ってみよう

  • 必ず毎朝この時間には1度起きてみよう。そしてどうしても眠かったら、仮眠を摂るようにしてみよう

  • お風呂にだけは毎日入ろう

まずは、このようなことの積み重ねを行うと、不安・絶望・後悔などの気持ちが湧いてきたら心をリセットするかの如く、その気分の悪さや不安を一旦「強制終了」をすることが徐々にできるようなってきます。


ただし、いっぺんにたくさんのことが出来るようになるわけではありません。少しずつ、ほんの少しずつ、行動に対する「集中」をしてみるだけでいいのです。



小さなことから始めよう「よし、やろう」

どんなことでもいい、小さなことからでいいんです。とにかく今できることに「よし、やろう」と集中するのです。その作業の意味合いを問う必要もありません。


その作業にひたすら取り組むと脳医学的には「作業興奮」というホルモンが脳内に分泌するそうです。そしてどんなに小さなことでも一つできると、人は達成感を得ることができ、「できた」という自信と安心感をえることができます。



まとめ ー苦痛を伴う「始めの一歩」かもしれないー

うつ病を患っている人にとっては、苦痛を伴う「始めの一歩」であることは間違いありません。但し、ただクスリを飲んで休養を取っているだけでは、何も変化が起こらないんです。


休養の中で自分のペースで集中してやってみることで初めて「良い変化」が起こるのです。良い変化の数が増えてくると、心身は「良い波」に乗り出します。その感覚を掴んで欲しいのです。


騙されたと思ってやってみてください。何もせずにうつ病をずっと味わい続ける方がよいのか、一時的な苦痛を伴っても乗り越えて、小さな達成感を味わえる方が良いのかは、言うまでもありません。


始めの一歩が踏み出せれば、不安・絶望・後悔などの感情は徐々に軽くなる傾向が現れるでしょう。