うつ病とアルコール依存症

うつ病と依存症

うつ病の人は依存症を持っている傾向があります。一番関連性が高いと言われているのはアルコール依存症です。これには、うつ病からくる不安感やイライラなどを解消するためにお酒を飲む場合と、不眠の状態であるが故アルコールの力を借りて寝ようとする依存によって何とかしようとする場合があります。


アルコール依存症

もともとアルコール依存症の人は、精神的に負荷に弱いという傾向があるそうで、弱さから逃げるためにアルコールが手放せなくなり、どんどん深みにはまっていく、というような図式になるということです。俗にアルコール依存症の約6割がうつ病を併発していると言います。


なお、アルコール依存症については、アルコールが薬の血中濃度を高めてしまい、抑うつ症状を強めてしまいますので、アルコールと薬物の併用は絶対にしてはなりません。


アルコール依存の他には、薬物依存やギャンブル依存などの例がよく見られます。


いずれのケースでも共通しているのは、心の中にある不安感や悲壮感、目を背けたい現実など、そこから逃れようとしてお酒や薬物、ギャンブルなどにはまっていくという点です。


依存症は、その背景に様々な事情が隠れていることが多いため、依存を起こすきっかけになった事情そのものを解決しない限り、根本的な治療が望めません。


「絶対に治したい」という強い意志が必要

例えば人間関係に問題があった場合、その人間関係からしばし離れた上で薬物治療などをしていく必要があります。同時に、本人の「絶対に治したい」という強い意志がなければ、どんな有効な治療法も役に立ちません。


うつ病について言えば、依存症は拠り所のない心がようやく行きついた場所となっていると言えます。もちろんその行為自体は褒められるものではありませんが、それは本人が唯一、フッと緊張を解くことができる時間なのかも知れません。しかし、それでは本来の治療を妨げる結果となります。


周りに家族がいる場合は、家族が団結して、まず本人の心情を汲み取ってあげたうえで、依存によって引き起こされる様々な弊害を本人に理解させ、そして本人自身に「依存症から脱却したい。うつ病を治したい」という強い意志を持たせてあげない限り、円滑な治療は難しいでしょう。


うつ病+依存症はとても危険です。


家族の協力はもちろんのこと、本人自身の自制の力が必要であることは間違いありません。