障害年金手続きにおける「日常生活状況」の記載について

うつ病でも障害年金の申請ができることはすでによく知られるようになりました

申請には医師が記入する診断書類が必要で、その書類にはうつ病者の「日常生活状況」に関する観察項目があり、「患者は現在どのような病状か」「その日常生活に支援は必要か」「家族の協力があればできることは何か」などが書き込まれます。


日常生活を問題なく送ることができるなら年金は無用ですし、日常生活に支障があるようなら年金支援は必要ということになります。


最終的には、障害年金書類の提出先において支給の可否が決定されるわけですが、その決定に大きく関わると言われている「日常生活状況」について、その詳細を整理してみたいと思います。


「日常生活状況・金銭的自己管理」について

例えば、障害年金申請書類にある「日常生活状況」という項目のうち、さらに細分化された「金銭管理と買い物」という欄について考えてみましょう。


「金銭管理と買い物」欄では、うつ病者が毎月の収支管理や計画的な買い物などをどこまでできる状態かが記入されます。


うつになると思考が極端に鈍り、計画的な物事を行うのがとても苦手になる傾向がありますが、うつとの付き合いにも慣れ生活スタイルも落ち着き、メンタル面での振れ幅も治まってくると、少しずつ自己管理ができるようになっていきます。


毎月の収入と支出の管理、計画的な買い物がほぼ自力でできるようになったり、家族の協力があれば金銭管理ができるようになる場合もあります。


こういった場合、うつ病者の「金銭管理と買い物」に関する評価は、「おおむねできるが時に助言や指導を要する」となります。


一方、自力でお金の管理をしたり残金を気にしながらお金を使うことがどうしても苦手で、頭が回らず、一人だと買い物ができても計画・管理ができないような場合は、「助言や指導をしてもできない」に該当することになるようです。


一般的に病気になる前は当たり前に家計を把握してお金を使うことができていても、うつ病発症以降は「管理してお金を使う」ことがひどく苦手になる場合があります。


家計簿をつけようとしても収支の帳尻を合わせることができず、「先を見越してお金を用意する」という余裕のある行動がとれず、金銭的苦労をする場合があります。


買い物はメモがなければできない、使った金額をノートに書き留めても、その数字から入出金のバランスが見て取れないこともあるでしょう。


さらに病状がひどい時は、意欲など湧かず頭も回りませんから、そもそも「何かを買って手に入れる」という考えすらあまり起こらないこともあるでしょう。


こういった場合の「金銭管理と買い物」の評価はどうなるかというと、「助言や指導をしてもできない」が当てはまることになるわけです。


アタマの回転が鈍るので計画的なことや判断力に欠けてくる

頭がの回転がひどく鈍るせいか、計画的に物事を考え進めることも苦手になりやすい気がします。


うつ病は意欲の低下が起こるため、何を買いたい・買うべき・今は買わないべき、という想像や意思が起こりにくいように思います。


ですから一つの基準として、考えてお金を使えるようになることは病状回復の一面と捉えることができますし、それができなければ支援が必要ということになるのでしょう。


「金銭管理と買い物」についての整理でしたが、これ以外にも「清潔を保持できるか」「自力で食事を採れているか」などの観察項目があり、これらの状況を全体的に見たうえで年金支給が妥当かどうかが判断されていることになります。