うつ病に処方されるクスリの種類はどんなものがある?

うつ病の治療の基本は抗うつ薬が処方されます。さらにこれを補強する意味で、抗精神病薬や抗不安薬もよく使われます。


抗うつ剤

抑うつ(気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと。)気分の持続や希死念慮を特徴とするうつ病のような気分障害(MD)に用いられる精神科のクスリです。


抗精神病薬

主として幻覚や妄想を軽減する作用を持ち、統合失調症を代表とする精神病症状の治療に用います。また一部の抗精神病薬は不安や緊張を緩和する作用や、気分安定作用、抗うつ作用も持ち、双極性障害やうつ病の薬物療法としても用いられることがあります。特にうつ病に関しては「非定型抗精神病薬」が適応がされます。


抗不安薬

不安およびそれに関連する心理的・身体的症状の治療に用いられるクスリ。日常生活に多大な支障が出るほど、不安や緊張が強い不安障害の場合に処方されます。代表的な抗不安薬である「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」脳内の活動がスローダウンし、それが心の不安、緊張を和らげる効果を発揮します。


一人一人に合った処方をするのが投薬治療

主にこの3タイプのクスリの組み合わせで、患者の様子を加味しながら、クスリを選択していきます。


同じ種類のくくりでも、患者との相性があるので、効果が出ない・あるいは副作用が強い・返って悪化する場合などがありますが、その都度適切に医師がクスリの変更をしていくことにより、その患者一人一人に合った処方を見つけていくのが、投薬治療のやり方です。


処方されたクスリがバッチリ合えば、それにこしたことはないのですが、何らかの状態が発生し「合わない」となれば、速やかに医師に相談して、そのクスリをやめ、その他の同種のクスリに交換してもらいましょう。


合わないクスリを我慢して飲み続けても全く特にはなりません。苦しいだけです。


クスリとの相性の見極め

そのクスリが合うかどうかを見極めるには、タイミングが難しいという問題があります。


1回飲むだけで、副作用が大きく出る場合もあれば、1週間飲み続けて、初めて効果が出始めるものなどがあるからです。辛い副作用が出る、あるいは悪化するような場合には、直ちに服用を止めて医師に相談をしてください。


その他効果が出ているかすぐには分からない、というような場合には、1週間は飲み続けて、自分の状態の変化を観察してください。その監察結果を元に医師へ報告を行い、適切な指示を受けてください。


処方されたクスリについては、効能と副作用などを自ら進んで調べて、今自分がそのクスリを飲んでいてどういう状態が現れているのかを把握することは重要です。


医者にとっても個人個人に必ず合うクスリを一発で的確に処方することは、難しいものです。クスリの選択に関しては、医師とよく相談して二人三脚で「合うクスリ」を探すつもりでいてください。


ピタッとハマるクスリの組み合わせは、必ずあります。


根気よく対処していきましょう。それが早期回復への道にも繋がります。