うつ病でも「できること探し」をしよう

うつ病になると、とにかく億劫で物事ができなくなります。うつ病になる前は「あんなこともできたのに・・・」「こんなこともできたのに・・・」とつい比べてしまい、落ちこむ・・・なんてことがあるのは当然だと思います。


どうしても「以前」と比べてしまうこの現実

  • 以前はできていたことができない

  • 以前のように頭が働かない

  • 以前のように活動できない

できない・・・できない・・・できない・・・


そこでお勧めしたいことがあります。それは、うつ病になってしまった今、健康だった「以前のように」とは、比べるのは止めましょう。その代わり新しい基準を設けるのです。


うつ病になったら「ゼロ」からの再出発

それは、何もできないところから、「ゼロから出発」するという発想です。「ゼロ」から始めて「加点法」で自分のできたことを自分で「認める」という考えです。


うつ病になると、どうしても「できない」ということばかりに意識が持って行かれてしまい、忘れがちになりますが、うつ病だからと言って本当に何もできないのでしょうか。いえ、そうではないんです。できること、できていることはあるんです、実は。


うつ病を治療していく過程で、「できなかったことができるようになる」ことはたくさん出てきます。それを自分に「加点」して、「○○はできた!」という小さな達成感を得ることがとても大切なんです。


この小さな達成感の積み重ねは、とても大きな自信へと変化していくのです。そして、「できた」自分を褒めることもしましょう。


例えば・・・


  • 昨夜は眠ることができた

  • 布団から出られるようになった

  • 今日は朝気持ち良く起きることができた

  • 今日は入浴ができた

  • ちゃんと病院へ行けた

  • 必要に迫られてだけど、外出して用事を足すことができた

  • 家族と会話が少しできるようになった

  • 何とか食事が摂れるようになった

  • パソコンならずっと触っていられるようになった

  • 少しだが仕事を片付けることができた

  • 笑うことができた

  • 面白いと思えた。

これが「できること・できたこと」であり、小さな実績と達成なのです。


この「できること・できたこと」が何度もくり返しできるようになって、「できること・できたこと」の数が増えていくに連れて、自然と「発言」と「行動」と「思考」が良い方向へ変化します。


でもこの考え方は、決してうつ病の人だけに言えるということではなく、実は健康な人でも言えることなんです。そう、「できること・できたこと」を増やし達成感を得ると言う行為は、万人に当てはまることなんです。


ただうつ病を患った場合、1度リセットをするような感覚とでも言いましょうか。あるいは「一から出直す」と言った方がピッタリくるかもしれません。


何をするにも無理は禁物・無茶はなおさらダメ

しかし無理をする必要はありません。「今日は○○できるかも知れない・・・」という感覚から始めればよいです。うつ病の渦中にいると「自分のできること」を敢えて避けたいという妙な感情が生じることがあります。そんな時は、無理をして「できること」を探す必要はないです。その分、休んでください。その方が返って絶対的に効率が良くなりますから安心してください。


状態が悪かった以前と比べると、今は何ができるようになっているか、確認をしてみませんか。きっと、できるようになった「なにか」があるはずです。


こんな考え方も「治療の一つ」であるということを覚えておいてください。