うつ病は怠け者ではない!

うつ病は「自責の念」に駆られる

うつ病の症状で特徴的なもののひとつに、「自責の念」があります。行動力も思考力も弱り思うように動くことのできない「自分を責めてしまう」という症状です。


うつ病は「目に見える病気」ではないため、周囲の人の理解を得にくいことが多々あります。うつ病という病気だから動きたくても動けないのに、それを理解してもらえないどころか、「頑張ればできる!」とか「ちょっとダラけてるんじゃないか?」などと言われることもあり、理解をしてもらえないが故に、うつ病の人にとってはデリカシーのない言葉が飛び交います。これはうつ病の人にとっては非常に苦しいことです。


周囲から言われるまでもなく、うつ病の人は十分に苦しんでいるんです。着替えも億劫、入浴も億劫、新聞やニュースにも無関心、やる気がでない、でも「それではじゃいけない・・・」。そんなことは自分自身が一番良く知っている訳で、だからこそ〝できない自分〟が怠け者のように思えて仕方なってしまうのです。


職場きっかけで起こるうつ病の特徴

職場で起こるうつ病には、特徴的なものがあるようです。まずは「職場の無理解」がまさにそれに当たります。近年ではだいぶ「うつ病の対する認知度」は上がりましたが、未だうつ病に対する偏見は根強く陰湿なものが目立つのも正直な状況です。


「落後者」「重要な仕事は任せられない」「単なるワガママ」など、うつ病の人を追い込むような現実が未だにあるようです。このような状況が未だあるとするならば、うつ病になった本人は、会社を辞めるか無理して元気を装うか、どちらかを選ぶしかありません。


「休職」をするという選択肢が頭に浮かぶ余裕すら無い状態に追い込まれるでしょう。うつ病は他の分かり易い病気と同様に「休養の必要性」あるにも関わらず、周囲からの理解がないが故、余計に辛い思いをするハメになるのです。


「休職」という選択肢が取れれば、まだ良いのですが、会社を辞めなければならない状況に追い込まれたとしたらどうでしょう。もしも会社を辞めれば再就職が難しい、無理して頑張れば悪化を辿るだけ、そんなリスキーな選択肢しか与えられないなんて、まだまだ今の世の中、精神科系の病気にはまだまだ社会の環境は整いきっていないことが分かります。


うつ病を「怠け病」だと思ってはダメ

「自分は怠け者だからこんなにダラダラしているんじゃないか」というのは、うつ病の人なら誰しもが抱く気持ちですが、しかしそれは本人のせいではないのです。あくまでも病気によって起こる症状であり、病気が快方へ向かわないとどうしようもない病状の一つなのです。


ですから、「これは怠けではない。あくまでうつ病の病状なのだ」ということを念頭に置いてください。そして、自分を決して責めてはなりません。自分を責めたところで、治る病気ではないからです。


うつ病の渦中にいると意外と忘れがちなのですが、病気である以上、治癒すれば元通りになれるという事実があることをしっかりと覚えておきましょう。