うつ病の予後(うつ病の病気がたどる経過と結末に関すること)

うつ病は治療を始めればすぐに治療が終わるというものではありません。骨折など病院に通う必要のある身体疾患と同じように、治癒していく過程にはある程度の期間が必要になります。


治っていく経過も、良くなったり、悪くなったりという小さな波をもちながら、階段をゆっくりと1段ずつ上るように改善していきます。


そして、うつ病の8割ほど人は、ほとんど以前の元気が回復している状態=「寛解(全治ではないが、病状が治まっておだやかであること。)」状態を迎えることができるとされています。

治療の期間の分類

  • 急性期

  • 回復期

  • 再発予防期


と大きく3つの期間に分かれると考えられます。

急性期にいちばん重視すべきなのが休養、回復期はクスリによる治療、再発予防期は精神療法・カウンセリングとなります。つまり、それぞれの期間の重点は治療の3本柱にも相当すると考えてよいでしょう。 


「うつ病を引き起こす原因はひとつではない」ので、3つの期間がそれぞれどれくらいの時間を要するかは、状況によってたいへん幅があります。


急性期が1か月~3か月、回復期が4か月~6か月、再発予防期が1年~、というのが典型的なうつ病の場合の大まかな目安とは言われていますが、実際には個人差が大きく、一概にこれに当てはまるとは限りません。5年・10年と長い期間うつ病に苦しんでいる人が大勢いるのが現状でもあります。


だからこそ、早期発見・早期治療が重要となります。軽症の段階で速やかに治療に取りかかるのがベストです。「あれ?おかしいかも知れない・・・」と思った時が、病院で診察を受けるタイミングなのかも知れません。


最後に重要なことを1点お知らせします。これは絶対に守ってください。


「元気が回復してもすぐに薬は止めない」ということです。


例えば「回復期」の途中で寛解の状態を迎えたとします。その時自己判断で薬を止めてしまったが故に、せっかく寛解まで来たのに再発してしまうことが往々にしてよくあるのです。


だから必ず薬を減らしていくタイミングについては主治医の先生によく相談して決めてください。自己判断は禁物です。