
うつ病治療中に太ってしまったことはありませんか?あるいは、「うつ病の薬は太る」と思いこんで心配してはいませんか?確かにうつ病者は太りやすい環境にいるのかも知れません。
うつ病の原因すらしっかりと解明されていない状態では、なぜうつ病者が太りやすいかを根拠立てて説明する術はない、と言っても過言ではない部分があります。
そうは言っても、いくつかの考えられるケースというのがあります。
- 薬の副作用
- 症状(過食)やストレス
- 症状(動けない)
代表的な理由を挙げるとすれば、この3つでしょうか。
薬の副作用
どの薬を飲むと太る、とは一概に言えるものではありません。が、処方されるクスリには必ず「副作用」がついてまわります。その中に「体重増加」と明記されているものがあります。
うつ病の人それぞれで服用しているクスリが異なるため、その副作用を一括りにすることもできないのですが、処方されているクスリの中にに太る副作用が含まれているということはあります。だからそのクスリを処方されている場合に「太ってしまった」というケースはあり得るでしょう。
医師に尋ねてみると、薬を飲むことで神経が緩んだり、消化吸収を促進する効能を持った薬がよく処方されているとのことでした。特に更年期を迎えている男女の場合、更年期による肥満が拍車をかける場合があるので、40~50代あたりの人は、特に太りやすくなる傾向があるでしょう。
「太る」のは、誰でもがイヤであるとは思いますが、まずはうつ症状を緩和することが優先し、しばらくはその薬を飲み続けててみて、あまりにも酷いようなら、他のクスリに切り替えてもらうよう対処してもらうのも一つの手です。
症状(過食)やストレス
クスリである程度良い波に乗れていると、食事も楽しく、美味しく感じて、ついつい食べ過ぎてしまう場合があります。カラダが元気になってくると、今までの1人前の量では空腹が満たされず、多めに食べてしまうなんてことは珍しくありません。あとは間食が過ぎるとカラダに顕著に表れるでしょう。
症状(動けない)
うつ状態が重くなると、考えること、話すこと、動くこと全てにおいてエネルギーが枯渇した状態になります。つまり、必然的に極度の運動不足状態になりやすいのです。そうなると当然ながら体重は増えていきます。
「運動すればいいのに」「ゴロゴロしているだけなら太るのは当たり前」、その意見自体には反論のしようもありません。
健康な人の場合でも、動かなければ必然的に太ります。これは本人の「基礎代謝」がどのくらいあるのか、そして吸収しているカロリーがどのくらいあるのかの差分で変動します。
しかし、うつ病者には如何ともし難い壁のようなものがあり、それを乗り越えるのに大変なエネルギーを使っているのだということを、ぜひ周囲の方にも理解して頂きたいです。
もしも「太ることがどうしても気になる」ようでしら、カラダを動かして、カロリーを消費する以外に手はありません。日光浴をしながら、ウォーキングをしてカロリーを消費したり、ジムで汗を流すのが、効果的であります。
その上、日光浴をしながら、ウォーキングをしてカロリーを消費したり、ジムで汗を流すことは「脳の活性化」に繋がるので、うつ状態で低下気味の脳の機能が活発になり気分が良くなります。