双極性障害の基礎知識一覧

双極性障害(躁うつ病)とは

双極性障害は気分が高まったり(躁状態)落ち込んだり(鬱状態)、躁状態とうつ状態を繰り返す、精神疾患の中でも「気分障害」と分類されている疾患のひとつです。昔は「躁うつ病」と呼ばれていましたが、現在では両極端な症状が発生するという意味の「双極性障害」と呼ばれています。生活(家庭や仕事)に重大な支障をきたし、人生に大きな・・・

双極性障害の主たる原因

双極性障害の主たる原因は、遺伝的な体質により、細胞内のカルシウム濃度の調節に変化を来し、これによって神経細胞のはたらきが変化することだと考えられます。(なお、細胞内のカルシウムは、細胞外の一万分の一に保たれているので、食事中のカルシウムは双極性障害には関係・・・

双極性障害を疑う症状

うつ状態に入ってる時では、双極性障害かどうかを見極めるのは非常に難しいです。症状の違いがあったとしても、後から気づかされることも少なくありません。双極性障害の診断をしていくには、治療のはじめに疑うこと、治療効果が不十分なときに疑うこと、の2つが大切です。疑って初めて、症状がみえてきます。

双極性障害(躁うつ病)の診断基準

双極性障害の診断は専門家の医師でも非常に難しいとされています。例えば調子が良いことは普通のことと感じて見逃してしまう場合や、双極性障害は合併症が多いためです。見逃さないようにするには双極性障害の疑いをもち、注意して診ていくことが大切です。また抗うつ剤の反応が悪く治療がうまくいかない際に、双極性障害を疑ってみることも一つ・・・

双極性障害になりやすいタイプ

これまでに、いろいろな精神科医によって、双極性障害になりやすいタイプ(人)には、いくつかのパタ-ンがあることが報告されています。中でも有名なのは、1921年に、ドイツの有名な精神科医クレッチマ-が、人間の体型を四つのタイプ(①痩せ型、 ②肥満型、③筋骨型、④発育異常型)に分類し、双極性障害は肥満型に多く・・・

双極性障害の治療とクスリの種類

双極性障害は、長期間にわたって躁とうつの症状を繰り返す病気です。また病気を無くそうと必死になって頑張ろうとすると、一層、病気の苦しみが深くなってしまう場合が多々あります。双極性障害を治療していくには、病気を受け入れて、つきあっていくという気持ちに切り替えていただく方が症状が安定します。双極性障害とは戦うのではなく・・・

双極性障害のクスリの副作用について

投薬による治療には副作用がついて回ることがあります。リチウムは副作用が強く、使い方が難しい薬でもあります。リチウムを飲む時は、血中濃度を測りながら使わなければいけません。リチウムを服用してすぐの濃度は不安定なので、通常は、前の夜に服用した翌朝など、血中濃度が落ち着いた時間に採血して、血中濃度を調べます。有効な血中濃度は・・・

双極性障害 ー 心理療法 ー

双極性障害は、単なるこころの悩みではないため、カウンセリングだけで治るものではありません。しかし、この双極性障害という病気そのものをしっかり理解し、それ対するこころの反応に目を配りつつ、治療が円滑に運ぶよう援助していくための精神療法が必要です。この精神療法を、医師の立場からは、心理教育・・・

双極性障害 ー 経過と予後 ー

双極性障害を克服して、普通の社会生活を送れるかどうかは、躁状態やうつ状態が治ってからどのように「治療」するかにかかっています。双極性障害は、放置すると躁状態とうつ状態を何度も繰り返してしまうので、これらの病相が治ったからといって、そこで治療をやめてしまうと再発してしまい、これを繰り返すと心身および社会的なダメージが・・・

双極性障害の“躁転”とは

躁転とは、双極性障害のうつ状態から「急に躁状態に変わってしまう」ことをさします。双極性障害のうつ状態の部分の治療に抗うつ剤を用いてる場合などの際、注意が必要とされています。躁転を引き起こすキッカケを特定することは難しいです。先に述べた抗うつ剤を飲んだタイミングでたまたま躁転するような場合もありますし、ストレスにより躁転して・・・